●白杖を使用して歩行困難になるケース

2.白杖使用時の長期間使用による破損

(1) 折り畳み白杖のゴム紐切れる。

白杖を使用しているときに、パイプ端のシャープエッジによりゴム紐に亀裂が入り、そのうちにゴム紐が切断してしまう事があります。例えば以下のようなケースです。

A. 軽金属製パイプが使用されているときに、見られる事があった。

 ⇒ シャープエッジとなる材質製のパイプは、避けた方が良い。

B. 石突きの樹脂が、摩耗により穴が開き、ゴム紐が地面との接触摩擦により切断する事があった。

 ⇒ 摩耗しにくい材質を選定した方が良い。

(2) 折り畳み白杖を伸ばせない

A 折り畳み白杖のインナーパイプとアウターパイプの間で、金属がさび付いて抜けなくなる事があった。

 ⇒ 金属製を避けた方が良い。 

 

B. インナーパイプとアウターパイプの隙間が狭くなってしまって、抜け難くなった事があった。

 ⇒ インナーパイプの表面を軽く紙やすりで研磨する。

 

C. ゴム紐が短かすぎて、ゴム紐を引っ張って抜くのに困難であることがあった。

 ⇒ 丁度良い引っ張りとなるようにゴム紐の長さが調節されているが、強いと感じたら、適度に長さ調節を行う。

 

D. インナーパイプがアウターパイプ側に潜り込んで、引き延ばせなくなる事があった。

 ⇒ アウターパイプ内面に溝加工して、インナーパイプを接着(実用案)             

 ⇒ MyCaneの2番目の特徴

 

(3) 路面情報の入手が困難

A. 石突きが摩耗して、ゴム紐が見えてきて、路面情報の入手が困難になる。

 ⇒ 石突きの削れ状況をチェックして、定期的に交換する。また、摩耗しにくい石突きを使用する。

B. アウターパイプの内側が、インナーパイプによる擦過摩耗により削れて、両パイプ間の隙間が大きくなり、ガタツキが発生して、路面情報の入手が困難になる。

 ⇒ ガタツキが大きくなったら、交換する。

 ⇒ インナーパイプに特殊樹脂層をコーティングしてある当社独自の白杖を使用する。

    ⇒ MyCane®の3番目の特徴