白杖の用語集

白杖とは

 白杖の正式名称は、盲人安全つえで、補装具費支給対象商品です。

「盲人安全つえは、視覚障害者が路面状態や障害物を事前に察知することにより安全性を確保する目的として使用するものです。杖先から地面の状況や突然の変化を探る情報提供の役割、障害物に先に当たるバンパーの役割、視覚に障害があることを周囲に理解させるシンボルとしての役割があります。」「道路交通法に白杖を携帯義務が規定されているほか、外装(色)についても、白色または黄色であることが道路交通法施工令で定められています。」

(平成26年10月5日付け厚生労働省社会・援護局障害福祉部 福祉用具専門官/障害福祉専門官のテキストより)


◯白杖の持ち方

スライドテクニック

スライドテクニックは、コンスタントコンタクトテクニックとも言います。地面にスライドさせて使います。地面から話さないので、地面の凹凸に敏感に対応できる効果があります。


タッチテクニック

タッチテクニックは離れた2点をタッチしながら歩く方法です。カチッカチッと音を立てて歩くため、音で周囲に自分の存在を知らせることができます。


タッチアンドスライドテクニック

スライドテクニックとタッチテクニックを合わせたもので、両者の利点があります。


鉛筆持ち お遍路さん持ち

混雑しているところや狭いところで、持つ持ち方です。探知能力は劣りますが、白杖を持っていることを認識してもらう意味があります。


◯その他

ロービジョン

ロービジョン (low vision) とは、病気やけがなどのために十分な視力が出ない、視野が狭くなるなどの状態です。従来は弱視、または低視力と呼ばれた状態で、全盲ではなく「見えにくい」状態です。

原因や症状は様々で、一人ひとりが感じている「見えにくさ」はそれぞれ全く違い、大きく幅があります。


パラ系アラミド繊維(ケブラー®)

同じ重さの鋼鉄の約5倍の引っ張り強度があり、軽く、伸びにくく、熱や摩擦、切創、衝撃にも強く

電気を通さないなどの特性をそなえています。